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理性の限界値
【不確実性に対応する方法】
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つだてん
2024/04/15

【第14回目】の今回は「不確実性」について。僕たちは常に合理的であるべきだとされていますが、実際のところ私たちの意思決定はさまざまな要因によって影響を受けます。そして最もやっかいなのは感情です。


「自分は理性で自分をコントロール出来ている」誰もがそう考えます。しかし、誰しもが理性を失った選択で、大きな過ちを犯す可能性を持っています。今回はあらゆる要因によって不確実になる選択について見ていきましょう。





🦊ツイッターは夢に満ちている


ツイッターの伸びが悪い。有益性が足りてないのかな。それでも継続することは変わらない。毎日コツコツと継続するだけです。継続が辛くなりつつあるけど、周りを見れば頑張れる。


ツイッターをやる人には理由がある。趣味の発信、交流目的、ビジネス目的。みんなそれぞれ目的とか、夢がある。そのために毎日コツコツと継続していると思います。


そんなヒトの行動を見てると、継続しないわけにはいかない。辛くならないためにも楽しさを感じながらやらないですね。今週も改善とアクティブ運営頑張ります!





😡感情のコントロールには限界がある


僕たちが意志決定を下す際に感情がどれだけ影響を与えるのでしょうか。実際、神経科学の研究によれば、感情的な反応が意思決定において重要な役割を果たしていることが示されています。


カントは純粋実践理性の根本法則で「人々が自らの意志でそれに従うことができる場合にのみ、その行動が道徳的に正しい」と説いています。つまり行動が原則に基づき、他者との関係においても公正であることが求められるのです。


人間は感情の動物です。カントの言う「正しい行動」を取る邪魔をしているのが感情であり、その感情が僕たちの理性を狂わし、僕たちの選択を誤った方向に導いています。

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👿だから詐欺師に騙される


感情が意思決定に影響を与えることは、マーケティングの世界を見ればよくわかります。僕たちが商品を購入する際に、消費者の感情を利用しようとする戦略ばかりです。


このマーケティングのせいで、僕たちは本来のニーズや理性に反して商品を購入してしまう。最近は詐欺について多くの相談をもらいますが、契約書を巻いてからでは手遅れになるから気をつけてください。


「騙される方が悪い」なんて社会の常識みたいになってますが、バカ言ってんじゃねぇ。騙す奴が悪い。個人的にマーケティングという言葉自体がくだらないと思っています。

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👁️理性で判断できないのはAIに負けたことを意味する


僕たちは本来、情報を分析し、利益を最大化するような意思決定を下すべきですが、感情や外部の影響によってその理性が歪められてしまう。だから何でもかんでも「AIにやらせれば良い」なんてコトになるのです。


コンピューター科学の偉人、アラン・チューリングは数学が間違わないことを数学で証明するために、数学的に論証できるアルゴリズムを開発する目的から、現代コンピューターの原理となるチューリングマシンを発明しました。


彼は第二次世界大戦中にドイツで使用されていた暗号機「エニグマ」も、このチューリングマシンを用いて解読方法を考えました。このチューリングマシンの計算モデルを用いて書くのがアルゴリズムです。(他のモデルもあります)


そして彼は【ゲーデルの不完全性定理】をチューリングマシンを用いて「公理体系には真に証明不可能な命題が存在する」コトを証明しました。何が言いたいかって?自分の頭で考えないならAIに任せたほうが良いと言うことです。

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📽️だから人間は考える


理性以外にも価値観や経験などの要因が僕たちの選択を狂わせます。そんな不確実性をどのように乗り越えれば良いのでしょう。解決策に入る前に以下の点を理解してほしいのです。


・合理的選択には限界がある

・自分以外はコントロールできない

・勝者がいれば敗者がいる


この3点だけは抑えてよりよい選択を目指しましょう。選択という行為が目指すのは結局のところ「利益の最大化」です。そして抑えておきたいのが「ナッシュ均衡」と呼ばれる概念。。。

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🕹️ナッシュ均衡


ナッシュ均衡とは、ゲーム理論における重要な概念です。ゲームにおける各プレイヤーが最善の行動を選択した際に、他のプレイヤーの行動に左右されずに自身の利得が最大化される状態を指します。


ナッシュ均衡を用いれば以下の条件を満たすコトができます。


  1. 各プレイヤーは、他のプレイヤーの行動をすべて知っており、それに基づいて自分の行動を選択できる。
  2. 各プレイヤーが自分の行動を変更すると、他のプレイヤーの最善の反応も変化する。
  3. どのプレイヤーも、他のプレイヤーの行動が与えられた際に、自分の行動を変更する理由がない状態。


要するに、ナッシュ均衡はゲームの解として、各プレイヤーが互いに最善を尽くした結果に達した状態です。これは、プレイヤーが相互に最適な行動を取った場合に、その行動を変更する理由がない状態です。


例えば、2人のプレイヤーが同時に価格を設定する価格競争のゲームを考えると、ナッシュ均衡は両者が同じ価格を設定した状態になります。どちらかが価格を変更すると、もう一方も最善の反応として価格を変更するため、結果的に利得は変わらないという考えです。

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🦓自分の選択を最適化しよう


ナッシュ均衡を用いて自分の選択を最適化する方法


  1. 相手の行動を予測する
    まず相手の行動を予測する。相手がどのような選択をするかを考える。
  2. 自分の最適な行動を選択する
    相手の行動が分かったら、自分が最適な行動を選択する。
    これは、相手の行動に対して自分の利益を最大化する行動。
  3. 相手の最適な行動も考慮に入れる
    相手がその行動を知った場合に、相手が最適な行動をとるかもしれないことも考慮に入れる。
  4. 最適な行動を見つける
    1~3の手順を繰り返して、自分が最適な行動を選び、かつ相手が最適な行動を選んだ場合に、どちらも利益を最大化できるような状態を見つける。
  5. 選択の結果を確認する
    選んだ行動が実際にどのような結果をもたらすかを確認し、この結果が、ナッシュ均衡と呼ばれる状態になるかどうかを確認する。


不確実性を受け入れつつも、自分の選択をより良いものにしていきましょう。

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📔あなたの選択を豊かにする物語


彼はハンガリー帝国のブルノで生まれました。非常に早熟で、若い頃から数学の才能を開花させます。1924年にウィーン大学に入学し、数学的な名声を得た人々と交流することで、彼の才能はさらに向上しました。


彼は精神疾患に苦しんでいました。迫害妄想と食事障害は特にひどく、日々の生活に大きなストレスを与え、精神的ダメージが深くなったのです。そんな彼が孤独を好むのも仕方のないことです。


しかしそんな彼だからこそ「不完全性定理」を証明することができたのでしょう。彼の名前はゲーデル。数学と哲学に革命をもたらした男。孤独を好むゲーデルだけど、人間が嫌いなわけではありません。


彼は「人間精神はいかなる有限機械をも上回る」「人間精神は脳の機能に還元できない」としました。そう。彼は不完全性定理をもって、数学の不確実性、人間の可能性を証明したのです。

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それは事実であり、それを証明できる。しかし、それを証明すること自体は事実ではない。
カート・ゲーデル





🫵今回の学び


  • 理性には限界がある
  • 人間はAIに勝る
  • 不確実性を受け入れた戦略を作る


このアイデアを活用して、より良い選択を行い、あなたの人生がより良くなることを祈っています。




🏫調査業をデザインする物語

【第十四話】ふざけんじゃねぇ

​それは不満を抱えたある日の勤務でした。僕の職場は交代勤務なので、誰かが休めば早残で補填する形でした。もちろん早残のヒトに無理をさせないように仕事を割り振ります。


その日は忙しかった。ご飯も食べれないほどに忙しかった。「人少なくね?」と思いました。チラッと見たら3人も寝てる。。。

「ふざけんじゃねぇ」と思いました。


下っ端に言ったところで意味がないので、その3人の上司に報告しました。「3人も寝てたら仕事になりませんわ」と。その場で上司は「申し訳ない」と言ってくれましたが、不満は積もるばかりでした。


まさかコレが引き金を引くことになるとは。。。


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🧑‍🎓みなさんからのご質問と回答


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