【第16回目】の今回は「限定合理性」について。この概念は、僕たちが日々の決定を下す際に陥りやすい心理的な罠を指します。
では、なぜ僕たちは時に間違った選択をしてしまうのでしょうか?そして、どのようにしてこの罠から抜け出すことができるのでしょうか?少しだけ見ていきましょう。
ツイッターはホントに難しい。何が正解なのかわからない。とにかく毎日運営はしてるけど、モチベーションが低くなってきてます。それでも毎日頑張ってるヒトがいっぱいいる。
そんなヒトを見ると「自分も頑張らないと」と思えます。とりあえず現状を変えるためにコンテンツの投稿方法を変えたりしてるけど、今のところは効果なし。
何が視聴者にとって必要な情報なのかをしっかりと考えながらコンテンツ制作を頑張っていきたいと思います。引き続きよろしくお願いします。
選択のマインドセット①
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つだてん @ritz_tyousa pic.twitter.com/m4YMIiudjD— つだてん (@ritz_tyousa) April 24, 2024
あなたは毎日何回も意思決定をしています。その数なんと35,000回!それはつまり、わずか24時間の間に私たちが直面する選択肢の驚くべき数だということです。
朝食で何を食べるか、どの服を着るか、通勤のルートはどうするか、会議でどんな提案をするか、夕食はどんなメニューにするか…。僕たちは意識的にも無意識的にも、日々無数の選択を迫られています。
この数があまりにも多いため、僕たちは自分の思考から得た選択ではなく、情報を十分に吟味せず、感情や環境に左右されて何となく、数ある選択肢の中から選んでしまっているのです。
例えば、忙しい朝に急いでスーパーマーケットで買い物をする際、商品のラベルをよく見ずに手に取ってしまったり、広告の誘惑に負けてしまったりすることがありますよね。
このような状況下では、我々の脳は省エネモードに切り替わり、最も手っ取り早い選択をする傾向があります。これは脳が負荷を避けようとするため、無意識を活用するからです。
その無意識を無意識で活用した結果、後で後悔することになることが多いのです。これは日常生活にまとわりつく問題です。そんな限定合理性の罠に陥らないようにしたいですね。
経済理論の多くは、人間が完全な情報に基づいて最適な行動をすることを前提に構築されます。しかし実際はどうでしょう?私たちは最適な行動をすることが出来ていますか?
多くのヒトは出来ていないと答えると思います。アダムスミスの経済理論の「見えざる手」は、個々が自己利益を追求することで、市場が効率的に機能し、社会全体の福祉が増大するという考え方です。
このように考えると前提条件が違う理論が、現実の世界で上手く機能するとは言えない。最適な行動を取るために私たちはどうすれば良いのでしょうか?どうすれば限定合理性の罠にハマらないようにできるのでしょうか?
限定合理性とは、ノーベル学賞を受賞した経済学者ハーバート・サイモンによって提唱され「人は自分の持っている情報に基づいて極めて合理的な意思決定を行う」というものです。
でも人間は完璧な情報を持っているわけではありません。情報は不完全なモノなのです。それは仕事でも同じこと。例えば新しい事業を立ち上げる時は、市場調査とか市場分析をしたりしますよね?
しかしその情報も不完全です。消費者がサービスをどう感じるのか?実際に市場に出してみないとわからないのです。つまり完璧な選択とはこの世界に存在しないとも言えますね。
僕たちは全てを知って、合理的に最適化をするわけではなく、自分なりの折り合いをつけながら自分の行動に納得しようとします。これは行動の後の振り返り(フィードバック)が問題です。
このフィードバックを改善することが自分の行動を変えていくカギになります。僕たちは自分の知っていることからのみ思考することが出来ます。つまり「知る」ことが重要なのです。
自分の行動を振り返る時、「自分の行動が正しかった」と思い込みたい認知バイアスを抑制し、少しでも「こうしたほうが良いかも」と行動を改善していく。これが行動を改善する第一歩です。
人間はめんどくさがりな生き物です。だからこそラクな選択を取り、短期的な快楽を求めようとします。これこそが限定合理性の罠にハマる最も大きな問題です。
【限定合理性から逃れるためのステップ】
自分の行動を常に観察し、長期的な視点で行動を改善していく。これが限定合理性の罠から逃れるために、僕たちが日常から行っていくべき対策の一つです。
「情報の豊さは注意の貧困をもたらす」
この言葉を残した彼は1916年にアメリカ合衆国のウィスコンシン州ミルウォーキーで生まれました。彼は学術的なキャリアをスタートさせる前に政治学と経済学を学び、その後、心理学の分野に進んでいきました。
彼の最も重要な貢献の一つは、「行動経済学」や「人間の合理性」に関する研究です。彼は人々が情報の制約や時間的制約の下で合理的な決定を下すことが難しいことを指摘し、「限定合理性」の概念を提唱しました。
彼は人工知能の先駆的な研究者でもありました。1950年代から1960年代にかけて、彼は人間の思考をモデル化し、コンピュータープログラムによってシミュレートすることで、人工知能の基礎を築いたのです。
彼の名はハーバート・サイモン。1978年にノーベル経済学賞を受賞しました。彼はどんな学問にも最適解を求めていない。求めることはできないと悟っていたのかもしてませんね。
「状況が手掛かりを与える。この手掛かりを元に、専門家は蓄積されていた情報を呼び出す。そして情報が答えを与えてくれるのだ。直感とは、認識以上でもなければ以下でもない。」
ハーバート・サイモン
このアイデアを活用して、より良い選択を行い、あなたの人生がより良くなることを祈っています。
【第十六話】3時間の軟禁
「寝てる人間も疲れてたのかもしれない」衝撃的な言葉でした。こんな発言が許される会社があるのでしょうか。僕が怒ったこと自体が間違っていたのでしょうか。
そもそも疲れて仕事が出来ないなら休めば良い。もちろん大企業なので有給だってあります。それを自分のお気に入りに怒ったことに対していちゃもんをつけたかったのでしょう。
こんな理解に苦しむ発言を認めるわけにはいかない。「何が悪いのかわかりませんね?」と言ったら「何がわからんのや?」と返ってくる。そんなことを繰り返して3時間。
「もうええわ」自分が悪かったと認めない僕に呆れたのか、そんな言葉を吐き捨てて話し合いは終わりました。こんなことがあって良いのでしょうか?僕は自分の信念を曲げることができませんでした。
こうして会社を去る決断をしたのです。
このニュースレターでは常時みなさんからのご意見とご質問を募集してます。
今回は以上です。いかがでしたでしょうか?
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それでは次回の投稿でお会いできるのを楽しみにしております。